1020 フユアオイ(冬葵子)
学名 Malva verticillata 英名 Chinese mallow 冬葵子、是も薬園<くすりはた>に作りて売べし。十一月たねを蒔、夏実り次第に、刈収めて、又二番を立る物なり。是ハ小葵<こあふひ>とて、葉にまたありて、花紫なり。小さくして、見るにたる物にあらず。葉丸く花大に愛らしきハ、薬にハならず。
View Article1021 ケイガイ(荊芥)
学名 Schizonepeta tenuifolia 英名 けいがいも、多く用ゆる薬なり。菜をうゆるごとく、畦作りし、たねをちらしまきをき、苗にしてうゆる事、薄荷と同じ。少間遠にうゆべし。六月土用に葉を取干べし。七月葉さかへたる時、又取べし。其後七月花咲て、刈取あみて干し、其まゝ薬屋にうるべし。少ミのらんとする時刈取ものなり。 他の江戸時代の資料を探す
View Article1022 コウジュ,ナギナダコウジュ(香薷)
学名 Elsholtzia ciliata 英名 Elsholtzia ciliata 香薷是大小あり。小香?とて葉細く、ミどり少たハみて長刀のやうに見ゆる、俗になぎなたかうじゅと云。園<はた>に作る事又干上るまで、荊芥にかハる事なし。山野に自ら生ずるが勝れり。 他の江戸時代の資料を探す
View Article1023 オモダカ(沢瀉)
学名 Sagittaria trifolia L. 英名 Arrowhead たくしたハ、水田にうへてよし。是も薬屋にうるべし。藺をうゆる法に同じ。丹波にて、尤多く是を作る。 他の江戸時代の資料を探す
View Article1024 ジャノヒゲ(麦門冬)
学名 Ophiopogon japonicus Ker-Gawler 英名 Mondo grass ばくもんどう、是に大小二種あり。大きなるハ、やぶの中に多し。紫花をひらく性尤よし。大小共に、圃に、通りをなしてうへ、時々糞水<こゑみず>をそゝけバ、其根子<ねのミ>大きなり。圃に作りたるハ、大にして、野に生る物にまされり。 他の江戸時代の資料を探す
View Article1025 トクサ(木賊)
学名 Equisetum hyemale L. 英名 木賊ハ薬にも用ゆ。細工につかふ時ハ、とくさと云。庭にうへても、めずらし。正月に、旧茎を悉く切取べし。新茎<わかきくき>生じて、美<うるハし>なり。本草曰、四月に取べし。又曰、取に時なし。 うゆる地ハ、細かなる肥地の、やハらかなるにうへ、しばしば水をそゝけバ、くきふとくのびやかにして用ゆるにたへたり。 他の江戸時代の資料を探す
View Article1026 後序
有虞氏の官を立つるや、?に命じ稼を教うるを以て初と為す。洪範の八政食と為す。武王の重んぜる所民食に在り。子貢政を問う。夫子之に告ぐるに亦食を足すを以て首と為す。蓋生民の道、一日として無からずんばある可からざる者なれば也。聖人豈之を軽んぜや。東作を平秩にする事は虞書に制を立つ。ことを南畝にはじむる事を周雅に文を垂れたり。此皆天の時を奉じて以て人に授け、地の力を尽して食を豊かにするが為なり。前脩の云う、...
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